内なる葛藤を描いた楽曲
ODDLOREの「Embers」は、忘れたい過去と向き合う苦悩をテーマにした楽曲です。
歌詞には「忘れたいこと程 枕に付き纏う」という一節があり、過去の出来事が彼の心を苦しめていることが伺えます。
彼は夢の中でその出来事を塗り潰し、変わりたいと思う自分との葛藤を抱えています。
しかし、置き去りにしないでと泣き叫ぶ人を見たという一節からも、彼は自分自身を見失わずに向き合おうとしていることが分かります。
忘れたいこと程 枕に付き纏う
寝る前に噛み締めてはまた夢で塗り潰す
変わりたいと思う自分の中にもう一人
置き去りにしないでと泣き叫ぶ人を見た
この部分の歌詞は、忘れたい出来事や感情が頭の中でずっと引きずられていることを表現しています。枕に付き纏うという表現から、その出来事や感情が寝る前にも頭から離れず、夢の中でも再び現れてしまうことが伺えます。
また、自分自身を変えたいと思っているけれど、その中にもう一人の自分がいることを歌っています。このもう一人の自分は、過去の出来事や感情を引きずっている自分を指しているのかもしれません。そして、そのもう一人の自分を置き去りにしないでと泣き叫ぶ人を見たと歌われています。この人は、自分自身が変わることを望んでいるのに、過去の自分を捨てることができずに苦しんでいるのかもしれません。
遠い昔に翳した光を探して
遠い昔に翳した光を探して
ただこの鼓動が飽きもせず胸に張り付く
思い出す度に痛む記憶を放り出す
聞こえない振り見えない振りじゃ
もうやり過ごせないらしい
この部分の歌詞は、過去の出来事や思い出についての考察を表しています。””遠い昔に翳した光を探して””というフレーズは、過去の輝かしい瞬間や幸せな出来事を追い求めていることを示しています。そして、””ただこの鼓動が飽きもせず胸に張り付く””という一文は、その思い出が心に強く残っていることを表しています。思い出すたびに痛む記憶を放り出すという表現からは、過去の辛い出来事やトラウマを克服しようとしていることが伺えます。しかし、””聞こえない振り見えない振りじゃ もうやり過ごせないらしい””という一文は、それを無視することができず、向き合わなければならないことを示しています。この部分の歌詞は、過去の出来事や思い出に対する葛藤や克服の意志を表現していると言えます。
逃げ続けた分だけ道に迷わない
凍え方は知ってるからもう恐れない
この歌詞の一部分は、「逃げ続けた分だけ道に迷わない」という内容です。また、「凍え方は知ってるからもう恐れない」とも歌われています。
この部分の考察としては、主人公が過去に逃げ続けた経験があり、それによって道に迷うことがなくなったと言えます。逃げることで何かしらの困難や苦しみを避けてきた主人公は、その経験から学び、自信を持って進むことができるようになったのかもしれません。
また、「凍え方は知ってるからもう恐れない」という一文からは、主人公が過去の辛い経験から学び、それによって恐れることがなくなったとも解釈できます。凍えるような苦しみや困難を経験したことで、主人公は強くなり、それによって未来に立ち向かうことができるようになったのかもしれません。
この部分の歌詞からは、主人公が過去の経験から学び、それによって成長している様子が伺えます。逃げ続けた経験や凍えるような苦しみを通じて、主人公は自信を持ち、恐れることなく前に進むことを決意したのかもしれません。
傷跡を見捨てない
風に立った傷跡を見捨てない
叫び声が歌になって
この部分の歌詞は、傷ついた過去や苦難を受け入れることを表現しています。””風に立った傷跡を見捨てない””というフレーズは、過去の傷や苦しみを忘れずに受け入れることを意味しています。風に立つ傷跡は、時間が経つにつれて薄れていくものですが、歌手はそれを見捨てずに大切にしていると歌っています。
また、””叫び声が歌になって””というフレーズは、歌手が自分の苦しみや感情を歌に込めていることを表しています。歌手は自分の叫び声を歌に変えることで、自分自身の感情を表現し、共感を呼び起こすことができるのです。
睨め付ける未来ごと
悪い夢だと 醒めないだけだと
思い込むことにも疲れてきた
向き合った鏡で 目が合ったあいつの口が
生まれ変わろうと動いた気がした
この部分の歌詞は、主人公が現実から逃げることに疲れていることを表しています。彼は自分が見た夢が現実ではなく、ただの悪夢であると思い込もうとしていますが、その思い込みにも疲れてきています。彼は鏡に向き合い、自分の目と目が合った別の自分が、生まれ変わろうとしているように感じました。この部分は、主人公が自分自身と向き合い、変わろうとする決意をしていることを示しています。
まとめ
ODDLOREの「Embers」は、真実を伝えることを誓った歌詞が特徴的な楽曲です。
歌手は傷跡を見捨てず、風に立っていることを歌っており、叫び声が歌になっていると表現されています。
また、自分自身と向き合い、生まれ変わることを決意した様子も描かれています。
この曲は、焼け付いても灯を離さないという強い意志を持つ人々に勇気を与えるメッセージが込められています。