痛みや苦しみを乗り越える力強いメッセージが込められた楽曲
ReoNaの「R.I.P.」は、耳元で鳴り響く消えないノイズや矛盾がギシギシ軋む痛みを描いた歌詞が特徴です。
歌手の内面の葛藤や苦悩が、塞いでも鳴り響く止まないノイズとして表現されています。
しかし、それでも進むしかないという強い意志が歌詞に込められており、耳に残るメッセージ性があります。
また、曲調もリズミカルであり、掛け声がかけられる箇所があります。
この楽曲は、痛みや苦しみを乗り越える力強さを感じさせる一曲となっています。
誰が好きで間違えるかよ
なあ どうすりゃいいんだよ
誰が好きで間違えるかよ
正義のなすり合いさ
誰かの正しさが
別の正しさ 踏みつけては
進め 進め 正邪(せいじゃ)の行進
この部分の歌詞は、誰が正しいかという問いに対しての疑問や苦悩が表現されています。歌手は「なあ どうすりゃいいんだよ」と問いかけ、自分が誰を好きで間違えているのかを迷っています。また、「正義のなすり合いさ」というフレーズから、社会や人々の中での正義の対立や争いが描かれています。誰かの正しさが別の正しさを踏みつけている状況に対して、歌手は「進め 進め 正邪の行進」と歌っています。この部分の歌詞は、個人の感情や信念と社会の価値観やルールとの間で揺れ動く心情を表現しています。
di-li-pa-pa du-pa-pa
ああ 千切れたって もがれたって
肺が潰れたって叫べ
di-li-pa-pa du-pa-pa
di-li-pa-pa du-pa-pa
ああ 狂ってんだ 間違ってんだ
全部 消えてしまえ
rest in peace
この部分の歌詞は、苦しみや痛みに耐えながらも、自分の感情や叫びを表現することを求めているように思えます。””千切れたって もがれたって 肺が潰れたって叫べ””というフレーズは、心の傷や苦しみを抱えながらも、それを抑えずに叫ぶことの重要性を表しています。””狂ってんだ 間違ってんだ 全部 消えてしまえ””という部分は、自分自身や周囲の状況に対しての不満や後悔を表現しているように感じられます。最後の””rest in peace””は、全てが終わり、平穏になることを望んでいるという意味合いがあります。
触れ合った指 爪を立てて
握り合う手 潰し合って
傷つけ合って 奪い合って
何が救われたんだよ
この部分の歌詞は、人間関係や愛情についての苦悩や痛みを表現しています。””触れ合った指””や””握り合う手””は、人とのつながりや関係性を象徴しています。
歌詞の中で「潰し合って」「傷つけ合って」「奪い合って」という表現が使われており、これは人々が互いに傷つけ合い、争いを繰り返している様子を描写しています。このような行為が何をもたらすのか、何が救われるのかという疑問が投げかけられています。
この部分の歌詞は、人間関係の複雑さや苦悩を表現しており、互いに傷つけ合うことで何も解決せず、むしろ状況を悪化させてしまうことを示唆しています。この歌詞は、人々が互いに理解し合い、優しさや思いやりを持って接することの重要性を訴えていると言えます。
まとめ
ReoNaの「R.I.P.」は、耳元で鳴り響く消えないノイズや矛盾がギシギシ軋むという歌詞が特徴的な楽曲です。歌手の内面の葛藤や苦悩が描かれており、塞いでも止まらないノイズに進むしかないというメッセージが込められています。また、触れ合った指や握り合う手を潰し合い、傷つけ合う様子も描かれており、何が救われたのかという問いかけもあります。全体を通して、狂っていて間違っているという自己否定的な感情が表現されています。この楽曲は、全てを消し去りたいという思いを込めており、その強い感情が伝わってきます。