完璧なアイドル像を描いた楽曲
YOASOBIの「アイドル」は、完璧なアイドル像を描いた楽曲です。
歌詞には、無敵の笑顔で荒らすメディアや完璧で嘘つきな君は天才的なアイドル様というフレーズが登場します。
一方で、彼女の内面には秘密があり、淡々とだけど燦々と見えそうで見えない秘密は蜜の味という表現も。
アイドルとしての完璧な外面と、内面に秘めた謎めいた部分が描かれています。
また、誰もが目を奪われていく君は完璧で究極のアイドルというフレーズからも、彼女が周囲からどれだけ注目されているかが伺えます。
無敵の笑顔で荒らすメディア
無敵の笑顔で荒らすメディア
知りたいその秘密ミステリアス
抜けてるとこさえ彼女のエリア
完璧で嘘つきな君は
天才的なアイドル様
この部分の歌詞は、アイドルとしての完璧なイメージを維持するために、メディアに対して無敵の笑顔を見せているアイドルの姿を描いています。彼女の秘密は謎めいており、抜けているところもあるが、それが彼女の魅力の一つであると歌われています。完璧であるがゆえに嘘をつくこともあるアイドルの姿が描かれており、その天才的な姿に対して、誰もが虜になっていく様子が伺えます。
完璧で嘘つきな君は
「誰かを好きになることなんて私分からなくてさ」
嘘か本当か知り得ない
そんな言葉にまた一人堕ちる
また好きにさせる
この部分は、アイドルとしての完璧なイメージを維持するために、自分の本当の気持ちを隠していることを表しています。
「誰かを好きになることなんて私分からなくてさ」という言葉は、アイドルとしてのイメージを崩さないために言われた嘘か本当か分からない言葉です。
しかし、その言葉によってファンを魅了し、また好きにさせることができるということを知っているため、アイドルとしての自分を演じることができます。
このように、アイドルとしてのイメージを維持するために、自分の本当の気持ちを隠すことが必要であることが示されています。
見えそうで見えない秘密
そう淡々と
だけど燦々と
見えそうで見えない秘密は蜜の味
あれもないないない
これもないないない
好きなタイプは?
相手は?
さあ答えて
この部分は、アイドルとしての「彼女」が、ファンに向けてのインタビューに答えているシーンです。
「彼女」は、淡々とした口調で質問に答えていますが、その中には見えそうで見えない秘密が隠されています。
「あれもないないない、これもないないない」という言葉は、何かを隠しているように感じられます。
そして、最後に「好きなタイプは? 相手は? さあ答えて」と問われたときには、答えを避けるように「のらりくらり」と返しています。
この部分からは、アイドルとしての「彼女」が、自分のプライベートな部分を隠し、ファンに対しては完璧なアイドル像を演じていることが伝わってきます。
完璧で嘘つきな君は
誰もが目を奪われていく
君は完璧で究極のアイドル
金輪際現れない
一番星の生まれ変わり
その笑顔で愛してるで
誰も彼も虜にしていく
その瞳がその言葉が
嘘でもそれは完全なアイ
この部分の歌詞は、アイドルとしての完璧なイメージを持つ「君」について歌われています。周りの人々は「君」の完璧さに魅了され、虜になっていく様子が描かれています。しかし、その完璧さは嘘である可能性が示唆されています。歌詞には「嘘でもそれは完全なアイ」というフレーズがあり、完璧なアイドル像は嘘であっても、それがアイドルとしての完璧さを表しているということが示唆されています。また、この部分の歌詞は、アイドルとしてのイメージ作りについても歌われています。愛してるという言葉も、本当の愛情ではなく、アイドルとしてのイメージ作りのための嘘であることが示唆されています。
まとめ
YOASOBIの「アイドル」は、完璧で嘘つきなアイドルをテーマにした歌詞が特徴的な楽曲です。
アイドルとしての秘密やプライベートについての質問にものらりくらりと答える歌詞は、アイドルのイメージとも合致しています。
しかし、その裏には愛情や感謝、そして自分自身への苦悩が隠されているようです。
完璧なアイドル像を演じる中で、自分自身を許せないという葛藤が描かれています。
そんな複雑な心情を歌い上げるYOASOBIの歌声には、多くの人が共感するのではないでしょうか。