現代社会に生きる若者たちへのメッセージ
サイダーガールの「来世はねこ」は、現代社会に生きる若者たちへのメッセージが込められた楽曲です。
歌詞には、社会に疲れ果てた主人公が、ねこになって現実から逃げ出したいという願望が描かれています。
しかし、最後には「どうもありがとう 君に幸あれ」という言葉が歌われ、現実から逃げ出すことではなく、現実を受け止めて生きていくことが大切だというメッセージが込められています。
また、曲調はポップでキャッチーなメロディーであり、サビの部分では一緒に歌いたくなるような掛け声が入っています。
若者たちにとって、現実から逃げ出したくなる瞬間もあるかもしれませんが、この曲を聴くことで、現実を受け止めて前向きに生きていく力を得ることができるかもしれません。
今は何年で 僕は残念で 君は天然って 良く言われんです
今は何年で 僕は残念で 君は天然って 良く言われんです
それも大概で とてもドン引いて おつかれ
この部分の歌詞は、歌手の内面的な感情を表しています。歌手は、自分が生きている現代について「今は何年で 僕は残念で」と嘆いています。また、自分自身に対しても「それも大概で とてもドン引いて」と自虐的な言葉を投げかけています。一方で、歌手の周りには「君は天然って 良く言われんです」という言葉が飛び交っています。この言葉に対して歌手は「それも大概で」と嫌悪感を示しています。このように、歌手は自分自身や周りの人々に対して、否定的な感情を抱いていることが伺えます。
布団の中で
ぱーぱらっぱっぱ 布団の中で
ぱーぱらっぱっぱ 夢に費やす
ぱーぱらっぱっぱ 未来が良くなんない かな
この部分は、主人公が布団の中で過ごしている様子が描かれています。彼は何もやる気が起こらず、ご飯を食べた後はすぐに眠くなってしまいます。また、彼は「ねこには学校も試験もなんにもないない」と歌っており、現実逃避をしているようにも感じられます。
この部分は、現代社会において多くの人が抱える問題を描いているとも言えます。ストレスやプレッシャーによって、人々は現実逃避をすることがあります。その中でも、寝ることは最も手軽な方法の一つであり、主人公が布団の中で過ごすことは、多くの人に共感を呼ぶのではないでしょうか。
見せかけのジュリエッタ
見せかけのジュリエッタ 化けの皮 被って
笑顔を振りまいている
この歌詞は、見た目や表面的なもので人を騙すことを描いています。ジュリエットという名前は、シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』に登場する美しい少女の名前ですが、ここでは「見せかけのジュリエッタ」として、化けの皮を被っている人を表しています。笑顔を振りまいているというのも、表面的な印象を与えることができる行為です。また、歌詞の中には「損得が大事で チャリンと音がする」というフレーズがあり、見せかけや表面的なものを追求する社会に対する批判的なメッセージが込められているように感じられます。
愛とサブカルの押し売り屋さん
愛とサブカルの押し売り屋さん どこでパン食って潜んでいる
損得が大事で チャリンと音がする
そのまま
踊り狂えやお隣さんも 皆で声そろえ わっはっは
味も無くなった しがむガムが無
ねこになれますように
この部分の歌詞は、愛やサブカルチャーを売り込む人々が、どこかでパンを食べながら潜んでいるという描写があります。そして、彼らは損得勘定が大事で、金銭的な利益を追求していることがわかります。そのまま、周りの人たちと一緒に踊り狂い、わっはっはと笑いながら過ごしているようです。しかし、味も無くなったガムが無いという描写から、彼らが本当に楽しんでいるかどうかは疑問が残ります。最後には、「ねこになれますように」という願いが込められていますが、これは何を意味しているのかは不明です。
ねこになれますように
何もやる気が起こりませんしてぃぶ
ごはん食べたあとはすぐ眠くなる
ねこには学校も試験もなんにもないない
ごろごろ吾郎 おつかれ
この部分の歌詞は、ねこになりたいという願望が表現されています。歌詞の中で、人間の生活に疲れ果てた主人公が、ねこになりたいと願っている様子が描かれています。人間の生活には、やらなければならないことがたくさんあり、それがストレスや疲れを引き起こすことがあります。しかし、ねこになれば、学校や試験などのストレスから解放され、ごろごろと過ごすことができます。この歌詞は、現代社会においてストレスが多い人々にとって、ねこになりたいという願望が共感を呼ぶものとなっています。
まとめ
サイダーガールの「来世はねこ」の歌詞には、現代社会に生きる人々の欲望や煩悩が描かれています。
「与えられるだけで暮らしたい」「庭付き一軒家でもタワマンでもいい」といった、物質的な豊かさを求める部分や、「愛とサブカルの押し売り屋さん」「人は誰しも苦しむ為 生きているんじゃない」といった、社会の闇を描いた部分があります。
しかし、最後には「どうもありがとう 君に幸あれ」という、誰かに感謝する気持ちも表現されています。
また、歌詞中に登場する「ねこ」は、やる気が起こらない、眠たくなる、学校や試験がないといった、人々が求める「楽」を象徴しているとも言われています。