神山羊の楽曲「Endroll」に込められた思い
神山羊の楽曲「Endroll」は、一斉に明かりが消えて、思い出して、声に出して、動けなくなっているだけという歌詞で始まります。
この一節からは、何か過去の出来事や感情を思い出し、それを声に出して表現することの重要性が感じられます。
また、吹き替えしていた台詞を忘れたくないという一節もあり、過去の言葉や思い出が大切にされていることが伺えます。
曲全体を通して、巻き戻して繰り返し、終わりだったらもういいという気持ちも表現されていますが、それでも夢の途中で探していた廻る世界や生きていたいという強い思いが描かれています。
この曲は、過去の出来事や感情に向き合いながらも、未来へ進んでいく決意を持つ人々に共感を呼ぶ楽曲と言えるでしょう。
一斉に明かりが消えて
一斉に明かりが消えて
思い出して
声に出して
動けなくなっているだけ
この部分の歌詞は、一斉に明かりが消えて、思い出を思い出し、声に出しても、動けなくなっている状況を表現しています。
「一斉に明かりが消えて」というフレーズは、突然の暗闇や絶望的な状況を示しています。何か重大な出来事が起こり、周囲が暗くなったことを意味していると考えられます。
「思い出して、声に出して」というフレーズは、その暗闇の中で過去の思い出を思い出し、それを声に出して表現しようとしている様子を描写しています。この歌詞からは、主人公が何かを振り返り、自分の感情や思いを表現しようとしていることが伺えます。
しかし、「動けなくなっているだけ」というフレーズが続くことで、主人公が行動に移せずにいることが示されています。暗闇や過去の思い出に囚われているために、前に進むことができない状況を表現しています。
この部分の歌詞は、暗闇や過去の思い出に囚われている主人公の心情や行動の停滞を描写しています。
巻き戻して 繰り返して
巻き戻して
繰り返して
跡になって
気付く埃
いつになっても
始まらない
終わりだったら
もういいよ
この部分の歌詞は、過去の出来事を思い出し、繰り返し考えている様子を表現しています。””巻き戻して””という言葉からは、時間を逆に戻して過去を振り返りたいという願望が感じられます。そして””繰り返して””という言葉からは、同じ出来事を何度も繰り返し考えてしまう心情が伝わってきます。
また、””跡になって””という表現からは、過去の出来事が現在に残っていることを示唆しています。過去の出来事が埃のように気付かずに積もっているというイメージがあります。
さらに、””いつになっても始まらない””という言葉からは、過去の出来事が未だに終わらずに心に残っていることを表現しています。終わりたいと思っても、過去の出来事が引きずられてしまい、新たな始まりができない状況を描いています。
最後に””終わりだったらもういいよ””という言葉からは、過去の出来事に対して諦めの気持ちが感じられます。
一ミリも伝わらないまま
一ミリも伝わらないまま
吹き替えしていた台詞は
忘れたくないことばかり
この歌詞の一部分では、吹き替えされた台詞が一ミリも伝わらないままであることが述べられています。吹き替えは元の言語から別の言語に翻訳されるため、本来の意味や感情が完全には伝わらないことがあります。しかし、この歌詞では吹き替えされた台詞には忘れたくないことばかりが含まれていると述べられています。
この部分の考察としては、吹き替えされた台詞が本来の意味や感情を完全には伝えられないことに対する葛藤や、それでも忘れたくない思い出や言葉があることを示唆していると言えます。また、吹き替えされた台詞が一ミリも伝わらないままであることから、コミュニケーションの不完全さや言葉の限界をテーマにしている可能性も考えられます。
まだ夢の途中で
まだ
夢の途中で
僕らは探してた
廻る世界が
覚えてる傷を
生きていたいと
強く想うことだけ
戻らない
明日を選んでいる
この部分の歌詞は、夢の途中でまだ何かを探しているという想いを表現しています。””廻る世界が覚えてる傷を生きていたい””という一文からは、過去の傷や苦しみを忘れずに生きていきたいという強い思いが伝わってきます。
また、””戻らない明日を選んでいる””という一文からは、過去に戻ることはできないけれど、未来を選ぶことができるという意志が感じられます。この歌詞は、過去の経験や傷を背負いながらも、前に進む強さや決意を表現していると言えるでしょう。
まとめ
神山羊の「Endroll」は、一斉に明かりが消えて思い出して声に出して動けなくなっているという歌詞が特徴的な楽曲です。歌詞の一部分からは、過去の出来事を振り返りながらも、それを忘れたくないという思いが伝わってきます。また、巻き戻して繰り返すことや終わりを迎えることに対する複雑な感情も描かれています。夢の途中で探し続けることや、生きていたいという強い思いも歌詞に込められています。全体を通して、切なさや葛藤を感じさせる歌詞となっています。