風を受けて生きる姿勢を歌った楽曲
Mr.Childrenの「ケモノミチ」は、風上に立つことを諦めずに生きる姿勢を歌った楽曲です。
歌詞の一部に「風上に立つなよ 獣達にバレるだろ そんな時代だったら 俺らとうに死んでる」というフレーズがあります。
このフレーズからは、周囲の評価や社会のルールに縛られずに自分らしく生きることの大切さが感じられます。
また、歌詞の中には「法律(ルール)も物の価値も 時と共に変わってく バランス取るだけで 精一杯 消耗してく」という部分もあり、時代の変化に合わせて自分のバランスを取りながら生きる苦労も描かれています。
このようなメッセージ性のある歌詞と、ふわふわとしたマヌケな雰囲気の曲調が相まって、聴く人に勇気や元気を与えてくれる楽曲となっています。
風上に立つなよ
風上に立つなよ
獣達にバレるだろ
そんな時代だったら
俺らとうに死んでる
ほら ふわふわとマヌケが通る
生温い風を受けて
この部分の歌詞は、「風上に立つなよ」というフレーズから始まります。このフレーズは、他の人に対して自分よりも上位の立場を取ることを避けるように促しています。その理由として、「獣達にバレるだろ」と述べられています。この表現からは、獣たちに自分の存在を察知されることで危険にさらされる可能性があることが伺えます。
さらに、「そんな時代だったら 俺らとうに死んでる」という一節が続きます。この部分では、現代社会が自分たちにとって適さない時代であることを示唆しています。そして、「ほら ふわふわとマヌケが通る 生温い風を受けて」というフレーズが続きます。この表現からは、現代社会において自分たちが浮いているような感覚や、何も考えずに生きているような人々の存在を感じていることが伝わってきます。
この部分の歌詞は、現代社会における自分たちの立ち位置や周囲の人々との関係性についての考察が込められています。
法律(ルール)も物の価値も
時と共に変わってく
バランス取るだけで
精一杯 消耗してく
また クラクラと目眩起こすよ
脳味噌振り回され
この部分の歌詞は、法律や物の価値が時と共に変わっていくことを表現しています。社会や人々の価値観は常に変化し、それに合わせて法律や物の価値も変わっていくのでしょう。バランスを取ることに精一杯で、そのために消耗していく様子が描かれています。また、クラクラと目眩が起こり、脳味噌が振り回されるという表現からは、変化や不確定性に対する不安や混乱が感じられます。
誰に SOS を送ろう
匿名で書いた 柔な叫びを
鼓膜でくらうロックンロール
束の間 潤う
この部分の歌詞は、誰かに助けを求める気持ちや叫びを匿名で表現しているようです。””柔な叫び””という表現からは、強い感情や苦しみを抱えながらも、それを柔らかく表現している様子が伺えます。また、””鼓膜でくらうロックンロール””というフレーズは、音楽を通じて感情を共有し、心を潤すことを意味しているように感じます。束の間の潤いとは、一時的な安らぎや救いを指しているのかもしれません。
まとめ
Mr.Childrenの「ケモノミチ」は、法律や物の価値が時と共に変わる現代社会を描いた歌詞です。バランスを取ることに精一杯で消耗していく様子や、目眩を起こすような状況に振り回される心情が表現されています。また、誰にも知られずにSOSを送りたいという叫びや、眠れずに独り目論む「仕返し」が希望となっている様子も描かれています。Mr.Childrenの独特な歌詞とメロディが組み合わさり、聴く人の心に響く楽曲となっています。